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人間と吸血鬼

第16章 心

雅紀「どうしたの?」

和也「言おうか言わないか迷ってたけどもうこの際言うね?」

雅紀「うん…なに?」

和也「怒らない…?」

雅紀「怒らない…」

和也「絶対…?」

和の顔はだんだんと不安そうな顔になってきた。

俺は頬に手をあてて、

雅紀「怒らないよ…?どんなことかは分からないけど…俺は受け止めるから…」

和也「うん…あのね…?」

雅紀「うん…」

和也「雅紀が眠ってる間に…」

雅紀「うん…」

和也「雅紀の過去を…見たの…」

雅紀「か…こ…」

俺の記憶がフラッシュバックされた。

雅紀「ぁ…っ…」

和也「雅紀…?」

腕が震えてる…

雅紀「こ…わい…」

和也「えっ…?」

あの時が…

俺は和に抱きついた。

雅紀「怖い…やぁ…やだ…」

俺はパニックになっていた。

和也「雅紀…」

和はそのまま俺の体を起こして抱きしめ返した。

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