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人間と吸血鬼

第16章 心

和也「無理してないよね…?」

和の悲しい表情…

雅紀「無理なんて…」

和也「嫌だったらハッキリ言ってよかったんだよ…?」

雅紀「違うよ…」

俺は和の頬に手をあてて、

雅紀「無理なんてしてない…俺が必要以上に感じちゃったから…ごめんね…?」

和也「雅紀が謝らないで…」

和也は首筋に顔を埋めて抱きつく。

雅紀「んっ…」

息があたって声が出てしまう…

和也「雅紀はいつも謝るけど、俺は雅紀が悪いなんて思ったことがない。雅紀は優しい奴で誰よりも暖かい心を持っている…俺は知ってるよ…」

雅紀「ん…」

和也「だから…」

和は顔を上げて俺の目を見た。

和也「自分が悪いなんて思わないでよ…俺は雅紀の心を見たから…悪い所なんて何もない…」

雅紀「和…」

和は唇を重ねた…

唇が離れると、

和也「後…もう一つ…」

和は改まった表情で見た。

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