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人間と吸血鬼

第4章 女の吸血鬼

すると、

「こんばんわ。」

部屋に入ってきたのは…

和也「お前は…」

「私の名前は綾です。」

和也「綾…」

綾って確か…

和也「悪魔の女と呼ばれる…」

綾「悪魔とは失礼です。」

和也「雅紀に何をした…」

綾「そんな怖い顔をしないでください。私はただ血を頂いただけです。そして…」

綾は鋭い目をして…

綾「記憶を消しました。」

和也「…⁉︎」

すると、

雅紀「綾…」

和也「えっ…」

今…雅紀の声が…

雅紀「綾…」

綾「いい子ですね…」

和也「雅紀…そんな…」

記憶を消された…

綾は雅紀に触れようとした。

パシッ…‼︎

和也「やめろ…雅紀に触れるな…!」

俺は雅紀を抱きしめた。

綾「今更なんです。記憶をなくした今、どうなさると言うのです。」

和也「雅紀…」

俺は雅紀を抱きしめて…

和也「助けてやれなくてごめん…お願いだから戻ってきて…雅紀…‼︎」

すると俺の目から冷たいものが落ちた。

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