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人間と吸血鬼

第8章 壊れて

和は眠った。

やっぱり人間の時の記憶が…

頭を撫でていると、

和也「ぁ…っ…うぅ…」

雅紀「和…」

すると和は目を開け、

和也「はぁ…はぁ…まさ…き…」

雅紀「顔色が悪い…大丈夫…?」

和也「分かんない…でも…体が変なの…」

雅紀「体が…?」

すると、

トントン!

窓を見ると、

雅紀「翔!」

俺は窓を開けた。

雅紀「翔!助けて!和が…!」

翔「事情は何と無く分かってる。」

すると翔は和を抱かかえた。

和也「なに…するんだよ…」

翔「あっちの世界に帰るんだよ。このままじゃ本当に消えるから。」

あっちの世界って…

和也「はぁ…はぁ…雅紀…」

俺は和の手を握った。

和也「かな…らず….戻るから…」

雅紀「うん…」

翔「じゃあ、行くね?」

翔は和を抱えて空を飛んで行った。

和…本当に大丈夫かな…

時間がかかっても待ってるよ…

真夜中の空を見ながら俺は決めた…

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