「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
「もう逃がさないよ?」
俺の腰に手をおく。
「ま、待て!!俺がおじいちゃんになるまで待て!!」
その時だったら、命を差し上げる
覚悟はできてるはずだから!
今は、まだ若いんだし、
少しくらい夢見させろよ!
「バカなの?そんなに待てるわけないじゃん。今、岬としたくてたまんないわけ。どんだけ焦らすき?」
俺としたい…?
「はっ…?まさかお前も死ぬ気なのか!?」
な、なるほど…
俺を殺して、自分も死ぬという魂胆か。
そんなのダメに決まってる!
「だ、大悟!!それは絶対ダメだ!早まるなよ!」
そして、俺を巻き込むな!←
なんとか、大悟を説得させる。
「はぁ…。岬は、やっぱり俺が考えてることわかってないよね…」
「えっ…?」
ため息を吐きながら、やれやれと
呆れた顔をする。
俺は、何がなんだかわからなくて
首を傾ける。
「じゃあ、今だけ我慢してあげる。その時まで覚悟しとけよ」
ん?
これは、ひとまず解決したのか…?
命が助かって本当よかった。
俺は、ホッと安心する。