「俺は、男だ!クソ野郎」
第1章 俺は“男”だって!
季節は、春。
「う~ん!今日はいい天気だな」
俺、杉本 岬。
今日から高校一年生になる。
「あぁ、俺もやっと高校生か…」
彼女の1つや2つ…いや、3つ!
ぜってぇ作ってやるぜ!
「ふっ」
やべぇ…
ワクワク過ぎて、つい笑い声が。
「おーい、そこの彼女♪」
すると、嬉しさに浸っていた俺の肩に、
何やら知らねぇ奴の手が置かれた。
「は?」
俺は、よくわからなくて、ニヤついてる男を睨んだ。
それに、ニヤついている奴の後ろにも
2、3人ほどの男がいた。
「うわっ、すげぇ可愛いじゃん」
「俺、タイプかも」
「ねぇ…彼女」
すると、囲まれてしまった。
つうか今、俺に向かって
“彼女”って言わなかったか?
「待て。俺は、男だ」
どうやったら、
俺を女だと勘違いするんだよ。
コイツらの目大丈夫か…?
本気でそう思った。