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ひまわりのキミ。

第1章 ひまわりのキミ。1

「なーつこ!!おはよ」

「さきちゃん。おはよ」


自分の席に戻った時、友達の坂井 さきちゃんが私のところにやって来た。

さきちゃんは、美人でスポーツ万能。

それに、優しくて頼りになる大好きな友達。


「なーに?また朝日奈でも見てたの?」

「ち、ちがうよっ!見てなんか…」


ある。

なんて言ってしまえば、さきちゃんにからかわれること間違いなしだ。


「はいはい。もーさ、あんたら絶対両思いじゃん」

「そんなわけ…!私なんかムリだよ~」

「ばか。もっと自分に自信を持ちなさい!」

「あ…」


さきちゃんの言葉を無視して、私は窓の外を見た。

空は、黒い雲で覆われている。


「雨ふるのかな~?」

「さっきまで晴れてたのにね」


クラスの子のそんな声が聞こえてきた。

傘、持って来てないや…。


「ねぇ、さきちゃん。傘持ってきた?」

「え、何!雨!?」

「うーん。今のところ降って無いけど…」


さきちゃんは、人の話を聞かずに。


「どうしよーー!!降ってるとか聞いてないよーー!!」


1人で焦っていた。

まだ降ってないよー。

さきちゃんの、飾らないところも好き。


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