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子犬と俺の物語

第15章 帰り

3日後。

翔ちゃんのアパートに住んでもう3日経った。

あれからずっと考えていた。

翔「どうしたの?雅紀?」

俺は窓の外を見ていた。

雅紀「ううん…なんでもない…」

翔「考えてたんだ〜…」

雅紀「えっ…」

翔「戻るか戻らないか考えていたんだよね?」

雅紀「翔ちゃんには分かるか…ずっと考えてた。俺が戻ってもいいのかなって。勝手に出てきちゃったからもう和はいないだろうし…俺のこと待ってるのかなって考えていた…」

翔「雅紀は信じないの?」

俺は…

離れて行かないって約束した…

雅紀「……」

翔「戻る…?」

俺は小さく…

雅紀「うん…」

返事をした…

俺は靴を履いて、

翔「一人で大丈夫?」

雅紀「大丈夫…」

翔「何かあったらまた連絡して?」

雅紀「ありがとう…いってきます…」

俺は翔ちゃんに見送られながら自分のアパートに帰った。

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