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子犬と俺の物語

第6章 主人

雅紀「和は…」

和也「えっ…?」

雅紀「和は戻るの…?大野さんの所に…」

和也「それは…」

俺はなにも言えなかった。

雅紀「和がずっと待ってたならいいと思うよ!せっかく迎えに来てもらったんだから!」

和也「雅紀…」

雅紀「好きだったもんね…大野さんのこと…」

和也「……」

雅紀「俺は大丈夫だよ!ちょっとさみしいけど、和が本当に幸せな方を選んだ方がいいし…」

和也「雅紀…」

雅紀を見ると目から涙が流れていた…

雅紀「あれ…なんで泣いてんだろ…俺…」

雅紀は目をこすった。

雅紀「和の幸せなことを喜んでいるのに…なんで…」

雅紀の目から涙が止まらない…

雅紀「なんで涙が止まらないだろ…」

和也「雅紀…」

俺は雅紀の元に近づき涙を舐めた。

雅紀「ひゃ…和…」

和也「泣かないで…雅紀…」

俺は雅紀を抱きしめた…

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