テキストサイズ

子犬と俺の物語

第2章 人間

雅紀「えっ、本当にあの子犬?」

「そうだよ。」

嘘…てかなんで人間になってんの…

雅紀「あの…」

「なに?」

雅紀「名前とか…あるの…?」

「名前?あ〜…」

男の人は考えていた。

「最後の主人は俺のこと和也って名前をつけてたな。」

雅紀「和也?」

「でも、和でいいよ。」

雅紀「うん…和は何で人間になったの?」

和也「俺?なんかよく分かんないけど犬から人間なれるんだよ。それで色んな人には飼われ捨てられを繰り返されてたの。」

雅紀「ちなみに俺は何番目?」

和也「あなたで7人目だよ。」

雅紀「結構、転々と来てるんだね。」

和也「所で主人。」

雅紀「えっ、主人?」

あっ、まだ名前…

雅紀「雅紀だよ。俺の名前。相葉雅紀。」

和也「雅紀か。雅紀は捨てないよね?俺のこと。」

あの子犬の時のような悲しい目で俺を見てきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ