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涙も出ないくらいに。

第1章 偶然の再会

電車から降りて、

街灯しか明かりのない夜道を二人で歩く。



「お前もこの道使うのなー。案外近いかもよ?俺らの家」



「そうなんだー、じゃあ近いかもね!」



その後も他愛のない話をしているうちに、


あっという間に家に着いてしまった。



「お前ん家ここなの?じゃあ本当に近いわ!俺の家、あのマンションだからさー」


そう言って湊が指差す方向を見ると、

本当にすぐそこのマンションだった。



「こんなに近くに住んでたのに、なんで気付かなかったんだろうね?」



「本当だなー!」



そう言ってお互いの顔をみて笑あった。






「なあ、よかったらメアド交換しねぇ?」




突然そんなことを言われドキッとしたが、

話しててとても楽しい人だと

今日1日でたくさん分かったから。

断る理由もないし


私は湊とメアドを交換することにした。







そしてここから、


思いもしなかったことが


次々に起こることになる。


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