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秘密の恋。

第18章 出張終了。

友香は今、半袖のTシャツにパジャマの下という格好だ。さすがにこれでは外に出れない。パジャマを脱いでジーパンに履き替える。ノーブラなのを隠す為、Tシャツの上から、ストールをベスト状にして羽織る。
家の鍵と小銭入れ、ケータイをポケットに突っ込み、サンダルを履いて家を出た。

(風が気持ちいい…)

自宅から徒歩1分のコンビニにつくと、店内で酒とつまみを探した。
母に頼まれた柿ピーの他、カルーアと牛乳、チョコレートをカゴに入れてレジに向かう。カルーアはコーヒーリキュールで、これを牛乳で割ったものを“カルーアミルク”と言う。友香お気に入りのカクテルの1つだ。上機嫌でレジ台の上にカゴを置くと、店員に年齢を聞かれた。

「24ですが…」
「何か証明出来るものは…」

友香はすっぴんだとたまに未成年と間違えられる時がある。普段なら財布に免許証を入れているが、札入れは家に置いたまま、小銭入れしか持ってきてなかったので証明出来るものが何も無かった。
友香は、諦めて柿ピーのみを買って帰った。

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