テキストサイズ

甘く染めて

第9章 №8



 ――――――

 あっというまに昼休み。

 「おっ弁当だぁあッ!」

 うーんと背伸びをし、お弁当を食べるメンバーの元へ。

 メンバーは、咲子、亜純実、小夏、私含め4人。

 がたがたと机を4つ集め、ご飯を食べる準備をした。

 「莉緒、元気ないねえ、やっぱ先生がいないから?」

 ミートボールをつつきながら心配そうに、咲子が言った。

 私、そんなにテンション下がってた…?

 「ん…ま、大丈夫大丈夫!あっはっは!」

 「大丈夫って言う人が一番大丈夫じゃないんだよ、莉緒?」

 「…はい……」

 咲子にはなんでもお見通しだ。

 恥ずかしいくらいにお見通しで。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ