
甘く染めて
第9章 №8
「もうイったの莉緒」
先生が私にキスを落として、ペロッと口の周りを舐めながら言った。
「イっちゃうよ…っ先生、携帯…いいの…?まだ鳴ってる…」
♪ピロリリリン~ピロリリリン
「ん…いいよ」
携帯はさっきからずっと鳴ったまま。
緊急の連絡とかじゃ…?
「先生、電話出て?もしかしたら、大事な用かもしれないじゃん?」
先生は悩んだ顔を見せると、
「…出るから、莉緒声押さえててね?」
「…はい?」
先生は机の上にある携帯に手を伸ばして「出るよ?いい?」と言って、電話を出た。
…ていうか、さっきの、
“莉緒声押さえててね?”
の、意味ってもしかして…
