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甘く染めて

第10章 №9



 「ん。あーとー(ありがとう)」

 「いーえー」

 バイバイと手を振って翔太を見送った。


 ――――――――――…

 「ぅあ~…今何時って、5時?!」

 パッと教室の中を見渡すと一人も生徒の姿がなかった。

 「は?は?!」

 もしかして私爆睡してたんじゃ…

 何で誰も起こしてくれないんですか?!

 だるい体を起こして、教室を出た。

 廊下は静まり返って音も一つもしない。

 「…図書室行ってみよっかな…」

 先生がいてるかもしれないし…。

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