
甘く染めて
第10章 №9
私の叫びは当然聞こえませんでした、うう…
翔太は何も言わず黙っていたままだ。
「君は、この子をこんなにさすほどキス、したことある?」
春夜先生が翔太に言った言葉にビックリした。
「んんっ! んっ…」
翔太が私にキスを落とした。
春夜先生とは違う、濃厚なキス…
前に、電車でキスされたことあるけど、そのときとは違うーーー
唇を離し、翔太は口の周りをペロッと舌で舐めると、
「…先生も、シてあげましょうか…?」
え、しょう、翔太?
何言ってるんだこの子は…
「いいよ、シてみ?」
はぇ? は、春夜先生?!
私の目の前では二人の唇が引き合っていく。
見たくないけど(失礼)、見てしまう…
