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甘く染めて

第11章 №10



 理由を話そうと口を開いたとき、私は思った。


 『皆を巻き込みたくない』って。


 大事な友達を引きずりこむのは嫌だ。

 これは、私と先生と亜純実の問題だ。

 私達、3人で解決しなきゃ…


 「皆、ごめん。
  私、皆を巻き込みたくない。だからっ…言わない」


 皆目を点にしていた。

 いつも莉緒なら言うのにって顔してるw


 「うん。わかった」


 最初に口を開いたのは小夏だった。


 「莉緒が言いたくないなら言わなくていい」


 咲子……


 「二人と同じ」


 風奈……………


 「そうとなったら早く行け!! 走れ!」


 「んぎゃっ」


 ドンッと私の背中を小夏が足でけった。


 「皆… ありがとう!行って来るね!」


 皆に投げキッスをして、私は先生の居そうな場所に向かった。

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