甘く染めて
第11章 №10
「うお! や、山田!」
「先生!! 起きてたの?!最低!!!」
「は? 起きてなかった」
よ、よかったああ…
一安心ですぅ…
「で?」
「え?」
「山田は何をしようとしてたわけ?」
ニヤッと笑う先生。
あ…昨日のニヤッとは違う…
「って! べっ別に?キスとかしようとか思ってたとか思ってな…」
ハッ
「バカ正直モノ」クスッ
んぎゃああああああっ、その笑顔反則です。
「先生… 私、言いたいことある…」
ベッドの端に座り、先生の目を見ながら言った。
先生は黙ったまま、私の目を真剣に見た。
「ごめんなさい…私、先生のこと好きって言ったのに、春夜先生と…シた… 先生の気持ち考えずに、ごめんなさっ…」