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甘く染めて

第3章 №3



 「いーよ、もたれかかってて」

 ドキンッ

 低くて、高いような声は私をドキッとさせた。

 「あ、はい。ありがとう…ございます」

 優しい人で良かった!!

 ドキンドキンと相手の人の心臓の音が聞こえる。

 この制服って、私とおんなじ高校だ!!

 先輩かな、身長がけっこう大きい。

 同じ学年かな~~。


 「ぎゃっ」

 また電車が大きく揺れた。

 後ろの人らがドンッとこっちにもたれかかってきた。

 

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