テキストサイズ

甘く染めて

第3章 №3



 あ、今なら上見れるかも。

 ドキドキしながら、上を見た。

 「翔太!?」

 「やっと気づいた?」

 私がもたれかかっていたのは、幼馴染の翔太だった。

 「なんか聞いたことのある声だなあ~とは思ってた!」

 「全然気づかなくって焦ったよ、こっちも」

 翔太は、私の前の好きな人。

 中学生の時、あっさりふられ、私の恋は終わった。

 でも、普通にしてくれている翔太。

 すると、翔太がいきなりギュッと抱き着いてきた。

 「しょ、しょうた?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ