
甘く染めて
第5章 №5
ガタンゴトン…
ガタンゴトン……
学校へ行く途中には、3駅ある。
約15分くらいかな。
人が多くなってきた。
ギュウギュウではないけど、
ギュウッて感じかな。
あ、おばあさんが困ってる。
「あの、席どうぞ」
「あらぁ、ありがとうねぇ」
おばあさんに席を譲ると、おばあさんは優しい笑顔でニッコリ笑ってくれてうれしかった。
ギュウッとなる電車の中に、私は立った。
――――――翔太に、
されちゃいそうになった場所。
「優しいな」
ビクッ
後ろから声が聞こえた。
ま、さかこの声は、
「しょ、うた」
「よぉ、」
