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甘く染めて

第6章 №6



 「お前心臓の音すごい…」

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 ドッキドッキなっている私の心臓
 その音が先生にも聞こえていた。

 「そ、りゃ、そうですよっ!
  ドキドキしますって…ぎゃっ」

 先生にギュウッと抱きしめられた。

 先生の胸に私は顔をうずめている状態。

 やっぱり落ち着くなあ、先生の胸。

 おっきくて、たくましい、守ってくれるような感じ。

 「お前、やっぱり色気ねぇなあ」

 フッと先生は鼻で笑った。

 いっつもこの言葉、言われてるような気がするんですけど?!

 「知ってます…」

 小さな声で、私は答えた。

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