
甘く染めて
第6章 №6
すると、先生がいきなりギュウッと私を強く抱きしめてきた。
「……先生、苦しいですぅう」
ぼふぼふと先生の胸をぐりぐりした。
コツンと私の頭の上に先生のあごが乗ってきた。
「お前さあ、なんで俺の事スキになったの?」
静かな教室に響き渡る先生の声。
何でスキになったのって聞かれても…。
そんなの、恥ずかしくって言えないよ!
「教えて?」
さっきとは違うギュウッ。
私を包み込むように先生は抱きしめてきた。
それに答えるように、私は先生をギュウッと抱きしめた。
「………先生の事を好きになったのは……」
