テキストサイズ

兎ノ夢

第11章 背中

今でなくてもいい
時間なんて曖昧なものに振り回されることもない
ただあの背中をみて進みたい
段々と振り返ることの少なくなったキミ
遠くなるばかりなのに、徐々に大きくなる背中にすがる
いつか、いつの日のように笑いかけてくれるだろうか
少し下がり気味の目で
薄い唇で
そうしたら、キミに伝えよう

ずっとみていたんだよ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ