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兎ノ夢

第3章 孵る

手を叩いて笑いあった日

すれ違って泣き明かした日

貴方を思って怒鳴った日

貴方を想って顔をあげられなかった日

淡々と過ぎていく日々
隣に貴方はいないけど
時間は振り返ってはくれない
1秒、1秒と早足に駆けていく
思い出は遠い過去になって
瞬く間に消えてしまいそう
会うことは赦されず、想うことは赦される。
2度と会うことが出来ない貴方に会う方法はひとつだけ。
貴方と共に星になり、貴方を追って舞い戻る
それができたら、私は笑顔でこう言おう

"おかえり"

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