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シュールな関係

第8章 金の切れ目は縁の切れ目

「よっ 奈緒 久しぶりだな


・・・で何でお前俺の隣に

座んないワケ?」
 

わたしが一席離れて座ることに

不満を持ったみたいで不機嫌な

顔付きで尋ねてくる大和



「だって 

お金貰いに来ただけだし」


私たち友達でもないのに一緒に

座ることないでしょ?


それにわたし今日は

一人で飲みたい気分だしね。



「オマエな…

他の客来たら座れねぇだろ?


社会人なのにそれくらい

わきまえれないのか?」


えぇっつ!?

なんだかあなたに常識的なこと

言われたらびっくりして

わたし退いちゃうんだけどっ?



15人掛けの木製のオシャレな

ロングカウンター 

ゆったりとジャズが流れる

薄暗い店内には

わたし達の反対側に

1組のカップルがいる程度



「まだ空いてるし離れて座っても

問題ないでしょ?」



「お前さ 以外と照れ屋なんだな


生意気な言い方するくせに
 
俺に会う為にオシャレして

来たんだろ?


それなら

もう少し素直になれねぇの?」

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