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シュールな関係

第8章 金の切れ目は縁の切れ目

いや いや


勘違いも

はなはだしいんじゃない?


あなたのためにこの服

着てるじゃないのよ。


このオシャレは一之瀬さんの

お母様の為にしたものなのよ


伝わらない心情を残念に

思いながら心の中で大きく首を

振る。



相変わらピントがズレて

うぬぼれ屋な大和だよね。



「あなたの為にオシャレなんか

してきたんじゃないわよ

出先の帰りなの」


「お前って素直じゃないな


もしかてツンデレタイプ?


俺嫌いじゃないぞ」



「ツンデレっ!?」



「俺のヌード撮ったのも

毎日眺めてさ~

恋しかったんじゃねぇの?」



「はいはい そうね

その写真を

待ち受け画面にでも今度するわ」



呆れながら

彼のペースで答えてあげる


「やっぱ?

お前趣味いいじゃん」


ケタケタと笑いながら

話す大和


そのブラックジョーク

わたし自分で言いながら

笑えない。



ほんと何なの?

この男と一緒にいることに

残念に感じるわたし。



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