シュールな関係
第10章 裏切りの代償って?
「それなら・・・
一之瀬さんはお見合い話は
消えたんですよね!?
おめでとうございます!!
では
わたしのお役目は無事に終了
ってことですよね!?」
もしかしてわたし
成功してたの?
じゃ――――
高級ブティックの返品も
しなくていいってこと!?
不安要素が消え始め
意気消沈だったわたしが
復活の兆しの光を感じる!!
なんだか食欲がわいてきたわ!
鰻食べちゃお~と♪
単純なわたし。
「おまえ聞いてるか?
父がゆっくりお前に合わせろって
言ってるだろ!!」
そしてまた現実に
引き戻される・・・
「え~~~
もういいじゃないですかぁ
わたしなりに頑張りましたよ
もう無理です!!
他に代理を作ってくださいよ~」
両親と一度顔を合わせてるから
代理なんて屁理屈だって
ことぐらい解るけど
正直、あんな豪邸に入れられて
山の手グループのご子息と
聞かされちゃね~
身分の差を感るし、会社で
どう対応したらいいかわからない
でしょ?
一之瀬さんに付き合うのは
本当にギブアップ!!
だからここで許してもらいたい。