
シュールな関係
第12章 迷惑な訪問者
優しい瞳の奥ではわたしを
排除しようと計らっていたのね?
一之瀬さん・・・
わたしのこと―――――
会長に気に入られてるって
言いましたよね?
今度一緒に会おうって・・・
たしかに今、会長と二人で
お会いしてますが
大きな勘違いですよ~~!!
ほらわたしの心にペシペシと
いや・・・バシバシかな?
3千万を叩きつけてますよっ
お宅のお父上が!!
一之瀬さんには
賛成の振りをして
わたしからフラせることが
目的なのかしら?
これは・・・
会長の頭脳プレーなの!?
「お言葉ですが―――
お金なんて
1円たりとも要りません
わたし言いましたよね?
一之瀬さんは
ご両親の勧めた相手と結婚した
方が幸せになれるって・・・
今後は会社の仕事以上のお付き
合いは一切しませんので
ご安心下さい
それと一つお伺いしても
宜しいですか?」
「なんだね?」
「会長はわたしが貧乏人だから
3000万の多額な金額を
出されたのですか?
わたしならその申し出を
受けると思われましたか!?」
率直な質問を投げかけた。
