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シュールな関係

第13章 これって運命?それとも悪夢?

つとめて自然に席を立とうと

すると

「奈緒? 何処に行くんだ?」

腕を掴まれる。


「ちょっとトイレに・・・」


さり気なくトイレ作戦失敗?




「そうだな 話も終わったし

あとはもう俺ら邪魔だしーーー


俺とこいつは出ていくわ

奈緒 行くぞ」


ちょっと大和まで立ち上がら

ないで。


「エッ 行くって何処に?」


ナゼわたしがあなたと・・・?

そして一体何処に!?




「お前がいると邪魔なんだよ 

ほらっ さっさと来い」


わたしが邪魔なのは分かるけど

大和はここに残るべきでしょ!?


腕を引っ張られても

踏ん張って動かないわたし。




「何言ってるの? 

わたしだけ失礼します


大和さんは残って親睦を深めて

下さい


大切な話もあるようですし…


社長 多恵さん 失礼します」



コートとバックを持ち、

挨拶をしつつも足早に去ろう

とするわたし。



「おい 奈緒 待てよ!」


来ないで! 来ないで!


お願い 追いかけて来ないで!!




大和と一緒にいたくないし


ややこしい話を聞いても

わたし解らないし。



それにお金もマスターから受け

取ったんでしょ!?


話なんてないよぉ~



多恵さんとの顔合わせも無事に

済んだことだし

わたしのお役目終了なのよ。


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