シュールな関係
第13章 これって運命?それとも悪夢?
一生の不覚だ
それも二回目の後悔!!
「いい加減離しなさいよ
わたし大和のこと許して
ないんだから!!」
「いでぇっ!」
足をヒールの先で思いっきり
踏みつける。
「早く部屋に戻ってよ」
1階に着くなり緩んだ手から
スリ抜けて最上階を押して
飛び降りる。
「許さねぇて何のことだよ
奈緒 偶然の再会ならセフレに
なるんだよなぁ?
運命の再会ってあるもんだな?
おまえも驚いただろ?
今からSEXでもしに行くか?」
くぅ―――――!!
やっぱり言ってくると思った…
エレベーターを閉まらないように
靴で抑えながらニヤリと
わたしの反応を楽しんでいる。
「さっさと上に行きなさいよ!」
「お前がちゃんと答えたら上に
戻るよ 多恵さんはお前の
大切な人なんだろ?」
「!!!」
多恵さんを持ち出すとはやっぱり
卑怯な奴だわっ
「わたしセフレになるか考える
って言っただけだし
答えは お・こ・と・わ・り!」
「恥ずかしってるのか?
この前もおまえ 俺のホッペに
キスしたろ?
今さら照れる柄でもねぇだろ?」
「照れてなんかないわよ!!
わたしそんな軽そうに見える
かしら?」