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シュールな関係

第14章 真実と嘘は紙一重


「姉ちゃん 

昨日 多恵さんと社長との食事会

上手く行ったんだろ?」


「まぁ 何とかね・・・」



「なのに姉ちゃんーーーー

なんか暗いんだけど?」



「そんなに暗そうに見える?」


大和のことで憂鬱さは満開

だからね。



「うん 

悩みがてんこ盛りな感じするよ」



やっぱり晴人には

全部言わないとダメだよね~



トーストをかじりながらため息を

つきチラリと晴人を見る。



ふんわりとしたいい匂いが

部屋を漂う。


今日のお弁当はオムライスね。
 


手際よく卵をかき混ぜフライパン

に入れるのを眺める。



「晴人… 昨日ことーーーー

報告がてら聞いてもらえる?」



わたしはいつもの如く包み隠さず

話し始めた。



「へぇ~ 

そんなことがあったんだ

それで姉ちゃんはその

『運命の再会の彼』と今日飲みに

行くんだ?」


ここ重要よく聞いて!!


「運命じゃなく『偶然の再会』

だよ!!」


「その人ってこの前にお金を

返した人だよな?」


「うん 全額ちゃんと返して

るわよっ」



縁もちゃんと切って来たんだから



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