無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「姉ちゃんのことは信じてるよ　

椎名社長の息子か～


一之瀬さん

ライバル現れる・・・だな」



「ライバル？


晴人　意味不明ーーー？


ナニ訳分からないこと

言ってるの？」



「それで社長の息子がわざわざ

姉ちゃんに説明するって言って

るんだろ？

それじゃ　話きいてあげて

姉ちゃんも今日はゆっくり

飲んでくれば？」



「ふふっ　甘いわね　晴人

適当にあしらって早く帰るに

決まってるじゃない」



そして身支度するわたしの服を

ダメ押し。　　ラフながら

品のある魅せるセーターに

柔らかいジャケット

ショートパンツを選ぶ晴人。



『ちゃんとヒール履きなよ

脚長効果になるからな』と

弁当を渡す晴人はまるで姉の

ようですっかりわたしと立場が

逆転している！



弟の女子力の高さに驚くわたし。




「じゃ　晴人　行ってきます」


１１月の後半に入ると朝晩の

冷え込みが激しくなる。


青々しかった草木もわやらかな

物静かな色に変化している。




透き通るような空を見上げ

足早に会社に向かった。