シュールな関係
第14章 真実と嘘は紙一重
もうすぐ年末の決算になるため
今朝から事務処理の仕事が多く
資料室にファイルを取りに行く。
会社の重要資料の為 秘書室
専用のセキュリティーカードを
使って入る。
忙しいっていいわね~
何だかモヤモヤも忘れるし。
え~っと今年度売上の
ファイルは――― これと・・・
「おう 奈緒も資料室か?」
この聞き慣れた声!!
「一之瀬さん お疲れ様です」
「奈緒 この前の話の続き
あるから昼食いに行けるか?」
「・・・すみません
晴人がお弁当作ってくれたので」
「お前 弟に作らせてるのか?
女子力が全然足りてないぞ」
「わたしだって出来ますよ
作ってくれる優しい弟なんです」
まあ・・・わたしより晴人の方が
女子力高いんですがね。
「じゃ明日から俺と昼喰うから
弁当持ってくるな」
「・・・・・・・
もう~ 一之瀬さんたら
冗談キツすぎですよ~」
「冗談じゃないからな
分かってるだろけどお前には
断る権利ないからな
それと・・・
今日仕事が終わったら――――」
///ドキッ
今日は大和との先約がある
それに断る権利がないとか
また勝手に決めるかなぁ~