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シュールな関係

第14章 真実と嘘は紙一重



「おっ 奈緒 お疲れ」


仕事後、7時過ぎ 
 
店に入るとカウンターの一番奥に

大和が座りながらわたしに

手を振ってくる。


「マスター こんばんは」


「奈緒さん いらっしゃい」

何気ないいつもの温かい

マスターの笑顔



この前にここで一磨にビンタして

去っただけに少し気まずい顔で

挨拶をする。




「今日はちゃんと横に座れよ 


おっ 奈緒

今日はショートパンツか!? 

いつもとまた雰囲気がちがうなぁ


この前はさぁ 

あんなとこでマジで奈緒に

合うとは思わなかったよなぁ


もう一度再会のキス・・・

したいとこだけどどうだ?」


「大和・・・

いつまで寝ぼけたコト言ってるのよ

する訳ないでしょう」


横に座るなり さり気なく肩を

抱いてくる大和の手を

跳ねのける。


「そう言いながらお前はいつも

無茶苦茶なコトするからな



俺先に吞んでるけど―――

お前は何する?」


何杯飲んでるの?ってくらい

また今日はご機嫌?



よくしゃべってるしーーー

それにテンション高くない?



「じゃぁ ジンジャエール」



一応 ソフトドリンクで。

真面目な話になりそうだし…



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