無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「はぁ―――――

ジュースって・・・・


お前ーーーお子様みてぇだな？


もしかして今日の俺の話に気を

使ってるとか？


じゃ　さっさと話すから

終わったらガンガン飲もうぜ


マスター俺と同じのこいつに

入れて」



目の前に置かれたのはワイルドターキ―１２年



「前にここで「俺は愛人の子」

って言ったろ？」



黙って頷くわたし。



「その通り俺は お前の上司の

椎名の愛人の子だよ


だから俺は椎名から毎月多額の

金を送金してくる


俺はその金を貰いまくりで　


使い放題の贅沢三昧の生活を

してるよ


これからも金くれるらしいし

将来安泰だろ？」



気にもせず話す大和の手から

カラン　カラン

とグラスから氷の音が響く




「・・・・・・・」



こういう話題――――

ホントは話したくないいよね？




う～ん

何処までが本心なんだろう・・・




『愛人の子だって言われると

切れそうになる』

そう言ってたものね。




しんみりとした話なのに

わざと明るく話して・・・



辛かったのよね？


大和の心にどんな傷があるの？



それとも社長に対する憎しみとか

怒りが一杯なのかな・・・




ホテルでも社長は凄く嬉しそう

だったけど大和は少し冷めた

感じだったよね？