シュールな関係
第15章 送別会の罠
朝は俺と姉ちゃんの大切な
コミュニケーションの時間だ。
昨日は俺と同じ年の大和という
社長の息子と飲みに行くって
言いだした。
俺が『ゆっくり飲んで来れば』
っていったら姉ちゃんは
『ふふっ 甘いわね 晴人
適当にあしらって早く帰るに決
まってるじゃない』
そう言ってたくせに
帰って来たの余裕で12時を
回ってたろ?
俺の心配さておき
テンション高くて超嫌が
いいしさ~
楽しかったみたいで俺は安心
したけどーーーーー
一之瀬さんとはどうなったんだ?
【一之瀬さんとこれから昼は
一緒に食べるって脅されたの!】
メールが届いたから今日はもう
作ってないけど・・・
もう6時だな
姉ちゃんの二日酔い対策に
ブラックコーヒーとお粥を用意
する俺
「オハヨ・・・」
二日酔いの姉ちゃんが風呂から
小声で出てくる
その顔・・・まだ酒残ってるな。
おれはコーヒーと梅粥を用意して
姉ちゃんの前に置き、じっと顔
を見る。
毎度ながらの
姉ちゃんの告白タイムだ
俺たちの間には嘘はないからな。