シュールな関係
第15章 送別会の罠
彼が選ぶのはOLや会社員が
来ないようなランチにしては
少し高級そうな店
だからいつも知り合いと鉢合わせ
ることはない。
店入ると奥の明るい大きな窓際に案内され座った。
メニューをみる。
ランチ2500円から?
ひぃ~~~っ 高いわ!!
やっぱり高いだけあって
一般のOLの姿もないわね
よし。ちゃんと話すわよ。
彼女役も降りて、
パーティ断って、
そしてまたいつもの後輩に戻る。
会長絡みで複雑だけどーーー
晴人の言う通りこのままだと
いけないモノね!!
「奈緒この前に父が言ってた
パーティの返事――――
まだ貰ってないけど明後日の土曜
だぞ
ちゃんと空けてるだろうな?」
注文を済ますと一之瀬さんの
方から切り出して来た。
「その前に聞きたいのですが
ここまで話が大きくなってきて
ウソってバレたら
どうするんですか?」
わたしには晴人との期限が
あるんだからもうあなたには
流されないわよっ!!
強い意志を持って尋ねる。
「お前は俺のことーーーーー
どう思ってる?」
「////なっ 何ですか・・・
いきなり!!」
わたしの顔を覗きこみ綺麗な瞳で真っ直ぐ見つめる。
なんかドキドキする。
「俺はーーーー
お前のことが好きだけど?」