テキストサイズ

シュールな関係

第15章 送別会の罠

「あなた達 一之瀬さんの

ファンクラブの人でしょ?
 

恥ずかしくないの?

一之瀬さんにチクるわよ!!」



マジでチクって一之瀬さんに

当り散らしてやる!!



「バレる訳ないでしょ!?



じゃぁ ごゆっくり ふふっ」




ドアの奥で笑い声共に

エレベーターが下がって行く音が

響くーーーーーー



マ・・・マジ



これって

思いっきり嫌がらせよね!?



ブラウスに黒のタイトのスカート

そして薄いカーティガン一枚のみ

なんだけど----




すんごい寒いんだけど・・・



携帯は・・・?


ポケットをさぐる。



はっ/////




さっき

鞄の中にしまったんだ~!!!!

脱出手段はーーーー



無いの? 

暗闇の中、慣れてきた目で周りを

見渡すけれど…


うぅ・・・手段なさそうじゃない



ドアはここだけだし。 


明りすらないくらい屋上



こんな11月末の時間

誰も来ないよね!?


時計を見ればもうすぐ7時


高いビル 20階の屋上・・・

冷たい北風が吹いてる。


ヒートアイランドと癒しの為に作られた屋上緑化


今の私には・・・全くもって

癒しなんて感じないんだけど!?


ストーリーメニュー

TOPTOPへ