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シュールな関係

第15章 送別会の罠

アタフタとしてる間にも

冷たい雨がヒンヤリとした感触で

ジワジワと服を染みわたらせて

いく・・・



容赦なく辺り一面に白いカーテン

が大きく揺れるように大粒の雨が

降り始めた。




一度降り出した雨はやむ気配

すら見せずに降り続ける・・・。





「最悪 最悪 最悪!!


どんなけ降るのよっ!!


もうずぶ濡れじゃないの!!!


誰でもいいから早く助けて!!」


怒りを空に向かってぶっつける。




長い髪から水滴が滴り落ちる。



寒い! 


凄く寒い!!


耐えれないくらい寒い!


そして冷たい!!凍りそう!



冷たさが全身に広がり、うずく

まった身体がガタガタと震え

止まらない。




ああーーーーっ

だんだんこの冷たさがーーー

身体が痺れる感じで痛い・・・




痛すぎる



もうわたし・・・・ダメね。



寒くてガタガタする―――


手足の感覚も分からない。




お腹が痛い・・・



そして眠くなってきた。




わたしこのままここでーーーー





肺炎になって





死んでしまうのかしら・・・


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