シュールな関係
第15章 送別会の罠
時計を見るともう9時過ぎ・・・
あれから2時間
警備すら来る気配がない。
サボってるんじゃないの?
『早く警備員来なさいよ!!』
大声で叫ぶ
この屋上の家庭菜園って今の
季節はジャガイモやブロッコリー
が収穫なのよね。
イチゴもまだ苗だし・・・
益々、気分も滅入る。
お腹すいたぁ~
あぁ~温かいスープが飲みたい
ご馳走食べたい・・・
フォアグラに
ロブスター
パスタに
ステーキ-----
マッチ売りの少女って きっと
こんな気分だったのよね。
今マッチを擦れば暖かいものや
ご馳走が確実に表れる気がする。
童話の少女に共感するわたし。
ポツリ
「冷たっ!!」
んん?
何・・・・今の?
空を見上げる。
もしかしてーーーーー
雨!!!???
サアーッと音と共に雨粒が降ってくる。
それもみぞれ交じり。
「ええぇ~~~っつ!!
ここ雨宿りするようなトコ何処?
ないじゃないの!?」
今日って最高の嫌がらせの
タイミングdayじゃない?!