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シュールな関係

第16章 動いた関係

「では女子社員からサプライズ

始めま~す! 



一之瀬さんは前へ」



森山の横に真っ赤な

丸いバーチェアーが用意される。




そこに俺は足を組み、

ワイングラスを片手に座る。





森山が何か箱を持ってきてみんな

に説明をしだす。



「この箱の中には女子社員の

名前が書いてま~す 


一之瀬さんが引きあてた

そのラッキーな相手は10分間

二人のフリータイムが与えられ

ま~す 」




歓声のもと 盛り上がりが増す。



「キャー 恥ずかしい!!」

「わたしを引いて~」

「俺も混ぜて欲しい!」の声





何だそれ?





10分のフリータイムーーーー





これが・・・サプライズ?




まるで程度の低すぎの…

コンパだろ?







「そしてそのお相手は

一之瀬さんのお願いを何でも


聞くので

何なりと申し付けて下さいね!」




誰だ・・・

こんなつまらないのを

考えた奴は!?



こいつじゃねーだろうな?




森山を見るが


司会に一杯一杯で

俺の視線すらき気付きもしねぇ







俺は今こんなことしてる場合じゃ

ないだろ?






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