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シュールな関係

第16章 動いた関係


誰かが

「ラブソファーで盛り上がれ」

「イチャつきやがれ」

とはやし立てる。


少し周りから

離れて声は届かないものの

この10分は好奇な目や注目を

浴びるのは分かっている。




「せっかくだから手を繋げよ」


「二人の世界を作れるように

人間盾になろうか?」


とニヤニヤと好奇心丸出しの

同期が冷やかしのヤジを

飛ばしてくるのを


「それセクハラだろ?


誰がお前らの世話になるか


それなりに見せつけてやるから


ヨダレを垂らして見てろよ」



おれは意地悪気にニヤリと

笑い答えかえす。



そして周りにワザと見せつける

ように横に座る河野の肩を

抱くような感じでソファーに手を

伸ばし頭をなでるように手を

かけるーーーーーー





それだけでバカみたいに周りが

盛り上がり出す。



周りからは横向く俺の斜め後姿と

河野の顔がよく見える形になる。



河野は嬉しそうにポッと頬を

染めて、俯きながら手を顔に

当てて可愛いそぶりをする。



こいつを見て俺は正直ーーー

胸クソが悪くてたまらねぇ





今からどうコイツを料理して

やろうかーーーー?


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