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シュールな関係

第16章 動いた関係

「それにおまえらは

神崎の書類を改ざんしたり

デスクを荒してるだろ?



ここの秘書室はさ

機密を扱うから防犯カメラが

あるんだよ


知らなかっただろ?



知ってたらそんなバカな真似が

出来る訳ないよな?



そこにお前・・・

河野が映ってるんだよ」






震える手で自分の服をギュッと

握りしめる。


身体のどこかを激しく突き刺され

たかのような血の気を引いた顔


小刻みに震えながら涙を流す。




「お前らのその犯罪行為を

この店のモニターに繋げて

欲しいか?」




震える河野の狂気な顔つき・・・


声も出せずに唇がわなわなと

震えだす。



だが俺の弾丸はとまらねぇ


「河野はこの会社に

結婚相手でも

見つけに来てる訳か?



腐ったお前にふさわしい

ヤツなんていねぞ






じゃあ 

俺の二つ目の願い事を言うから

しっかりと聞け


河野 この会社を退職しろ


腰掛け程度に仕事するのも

まだしも 邪魔をして他人の

足を引っ張るのなら

さっさと仕事辞めてくれないか?




ああーーーー

もうお前には断る権利すら

ねーけどな




バラされたいか?



それとも自主的に辞めるか?


後は自分で考えろ」




ただならぬ雰囲気に周りが

ざわめき出す。





愕然と泣き崩れだす河野を

尻目に俺は平然と立ち上がる。


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