テキストサイズ

シュールな関係

第16章 動いた関係

結局 奈緒がここに現れることも

なく、

俺はまたイラつきを

思い出すかのように酒を飲む。




ブーーン


携帯の振動を感じ取り出す。



山本から電話が掛かって来た。


俺は席を立ち 急いで

人の少ない場所に移動する。




「雅也様ですか? 


山本です


連絡が遅れて申し訳ありません」




「あれから何か

進展はあったのか?」



「はい 

神崎様は本日会社を退社された

様子はありません」



「退社してないだと?」



「はい まだ 

私物がデスクに置いております



先ほど私もセキュリティカメラか

らエントランスを通ったすべての

社員を調べましたがーーー



神崎様の姿はありませんでした」



「解った

俺も直ぐに社に戻る」






俺はみんなに挨拶もすることなく

店を飛び出していた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ