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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

うわっ

それしても一之瀬さん酷くない?


いきなり目覚めたわたしに

バカとか・・・

イカれたとか言う!?



「一之瀬さん!!

病人に対して

酷い扱いじゃないですか?」



「酷い扱いだと? 



俺が奈緒の為にどれだけ労力を

使ったか分かってるのか?」





どんな労力なのよ? 


「キッチリ説明してらわないと

全くもって解りません!!」


解かる訳ないでしょ?


今回の被害者は

わたしの方なんだから!!



「じゃぁ しっかり聞けよ」


「ええ 聞かせて頂きます!!」


ムキになり

一之瀬さんに反抗的な顔付きで

身体を向ける。



「お前が送別会に来ないのが

おかしいから会社に探しに

来たらーーーー



真っ暗な屋上に亡霊みたいなのが

横たわっていた・・・」



亡霊?  

それ・・・って

わたしの事を言ってるのよね?




亡霊…って酷すぎない!?



せめて震えてる子犬みたいに

って…ぐらい言えないの!?



いちいち癪に障る言い方!!




「その亡霊がさ・・・

無茶苦茶怖くてな


貞子の怨霊見たいに髪乱れれ

怨念タップリでーーーー」



////ブチッ///



それが一之瀬さんの労力!?


思い出し笑いをしながら


話す一之瀬さんに


わたしの怒りが切れる。



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