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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

「それに車の中で・・・


お前に

人工呼吸までしたんだからな」



急に神妙な顔つきになり…語る。




人工呼吸!?



「わたし…

一度…死んだんですか!?



心拍停止したんですか!?



どれくらい・・・

心臓が止まってたんですか!?」


ゾクリと血の気を引きながら

尋ねる。



そんな大変な事が起きてたの!?




あの花畑家はーーーー

夢ではなくリアルだったのね!?




「いいや 全然・・・ 

心臓はいたって問題かったけど」



あっさりと答えられーーーー



安心より…なんだかガクッ!?



「えぇっ!?


問題ないのに人工呼って…?」


驚きの声が出る。



「いやぁ~ 山本が


『人工呼吸で温かい空気を

吹き込むことで加温が出来るから

有効なので

直ぐにでもして下さい』


ってしつこく俺に言うからさ」



ええっーーーーー!?


それでキス・・・


いや いや 人工呼吸した?




ドクター山本って誰?


その指示を出したドクター山本



一体何者なの!?










コンコン・・・






メガネをかけた細身の男性が

ノックをすると



丁寧にお辞儀をして部屋に

入って来た。





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