テキストサイズ

シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

 
「神崎様 

ご気分はいかかですか?」




「あの…あなたは?」



「雅也さまの秘書の山本と

申します


どうぞお見知り置きを」



一之瀬さんの秘書?




「そう…山本は 

昨日からお前が世話になってる

医者でもあるからな」




そしてこの方がドクター山本!?


「こっ・・・こちらこそ

よろしくお願いします」


恥ずかしさと緊張が混ざり

小声で答える。







「脈と熱を測らせて頂きます」



横たわるわたしの手首から脈を

測り

「気分はいかかですか?」

優しく尋ねてくる。



山本さん…

秘書でドクターとは…凄い 


さすが

山の手グループの一人なのね…



「神崎さま?」




「えっ…あっ はい 

・・・・・・気分ですか?



すこぶる悪く 


今・・・とっても胃が痛いです」



これこそが

ストレス性急性胃腸炎!?




「では…少し身体を触らせて

頂いてもよろしいですか?」



うえっ!!



「いえいえ もう大丈夫ですっ


治りましたっ!!」



オタオタしまくりのわたし。





「ああ こいつな


俺らのラブっぷりを見られて

照れて動揺してるだけだから」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ