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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

分かっていたけど

やっぱりそうかぁ~




いつもわたしは傍に居るだけで

一之瀬さんに

振り回される役目なのね…



「だけど…一緒にいない今も

まだ視線が痛いのは…

どうして?」




「それはな―――



御曹司の次は俺と一緒だろ?」



「大和…と一緒だから?」


「俺の立場も知ってるだろ?」


そうか・・・

大和も社長の息子だものね



「それに お前の事を見てるのは

大体…光の会に関わる奴らだな」


あぁ… 

後継者・セレブメンバーって

言ってた人たちね


年配の方は 

きっとその人たちの身内…かな



「あと…山本」


「山本さん?」


秘書の山本さん…のコト?


「ああ 見てみろよ



あっちで

お前がそそうしないように

ガン見してんじゃねぇの?



そうだ!!


俺とイチャつくとこ山本に

見せとくと…するか?」





本当だ!! 


遠くからでも山本さんの


監視の視線を…感じるわ




大和が…悪戯っぽく笑いながら

ワザと近寄り…


後ろから身体を密着させながら

指でツツッーと肩から下に

滑らすように


わたしの腕を…触る



「/// ヒャン!!」



ゾクッとするような感覚と

くすぐったさが混じり


グラスを持つ手が揺れ…

おもわず声が…漏れる







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