シュールな関係
第17章 入れない世界 前半
さり気なく
わたしがの事を気にして
くれてる大和の
やさしい気遣いが…伝わる
「ねえ…
今もわたしのコト
綺麗って・・・言ったよね!?
本心…よね?
も~大和だけなのよ
誰も言ってくれないし…
本当に不安だったのよ~」
「ええ~~!?
喰いつくのはそこかよ~
ったく・・・
女心は複雑だなぁ」
少し苦笑いをしながら…
大和が…安堵の表情に変わる。
「会長を待ってるんだろ?
まだ来そうも…ないよな
奈緒 腹減らねぇか?
俺ペコペコなんだよ
旨そうなの沢山あるし…
何か…食おうぜ?」
確かに…
周りからは、生演奏と共に
いいニオイが一緒に流れてくる
もう8時ぐらいよね?
わたしもお腹も空いてきたわ…
「そうね
せっかくだもの
ご馳走を頂きましょうか!」
「では 奈緒さま
俺がエスコートさせて頂きます」
わたしをリードしながら
冗談交じりに笑い
腕に手を回させる。
「大和さま
宜しくお願いします」
わたしも微笑み…
腕組みをしながら…歩く
一歩ずつイバラの道に
入るとは気付かずに…
一歩…そして…また一歩
イバラの中に----------